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理科の解剖実験


 今ではとても信じられないだろうが、小学校の頃にカエルの解剖実験をした。


 「解剖実験」と呼ばれていたが、解剖して何か実験するわけではない。

 カエルを解剖する実習そのものだった。


 浮き袋や内臓などを丁寧に開いて、見本のようにカエルの臓器を確認した。


 この時はみなが真剣だった。

 みなが命というのもを少なからず感じていたので、ふざけるということはなかった。


 とても厳かな授業だった記憶がある。



 今も小学校低学年であんなことをやっているかどうかは知らないが、なかなかよい授業だったと思う。




 私はカエルの浮き袋がとても気になった。

 中にまだ空気が入ってそうな灰色の小さな小指の先ほどの浮き袋だった。


 こんな授業を受けたからか、よく昔の子供のイタズラで生きたカエルに空気を吹き込んで破裂させるとか、そんな話を聞くがやった覚えがない。

 カエルを採るということをしなかった。



 歳をとってもカエルの鳴き声は気持ちがいい。

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キスの思い出


 「ファーストキス」なんて言葉が流布されるようになったのは、自分の経験からすればずっと先のこと、中学生ぐらいになってからのことです。

 それまでの小学校生活ではキスなんて言葉はマンガやコミックでの話に過ぎませんでした。


 あるいは映画での話でした。

 「片思い」とか「両思い」とか、言葉だけが独り歩きしていた時代でした。




 実際にどういう気持ちになったからキスをするかなんて、その頃は考えたこともなかったし考えられませんでした。

 ただ私の場合、早熟というか早めにその「キス」という情報は聞いていたというのだけはあったのです。



 だから、ある日、女子を通じて、「あの子が実は君が好きだって」なんて話を聞いた時、「これでキスができる」と、密かに思ったものです。


 当時の子供たちはやたらと常に伝聞が好きで、「この話は誰それから聞いた話だけど・・・」なんてことをよくやっていました。

 まるで村社会です。

 私はそれをとても卑怯なものに感じた。


 今の子供たちはどうなんでしょう。

 まだそんなことをしているのでしょうか。



 そういう伝聞の「告白」を受けると、こちらはもうその子を自由にできるような気分になっていました。

 別に一緒に帰るようになったわけでもありません。

 「告白」というものがあったために、私はまるで所有物のようにその子のことを感じていたのでした。


 そして家からコソコソと電話なんかして、その子ととりとめない話をして、いつもの教室では普段と変わらないように隠した。

 「伝聞での告白」というのを私はそんな風に受け取っていたのです。


 私はクラスの女子からは嫌われていました。

 その私に「告る」なんてのは他の女子の手前それは許されない。

 だからコソコソと付き合う、そういう感じでした。

 コソコソと私はその子に連絡を取りました。



 そして電話では、普段のクラスでの態度とは違うことを見せました。

 まるで「秘め事」でした。

 そうしたやりとりがあった後のこと、ある日、その子を体育館に行く通路に呼びつけてちょっとした挨拶をした。

 改めて、「聞いたよ」なんて顔をしてね(笑)。


 クラスメートですし、連絡はしていて声は聞いていますから、いまさらのことでしたけど・・・挨拶みたいな、そんなことをしたのを覚えています。

 そうして私は突然、小学校5年生の子供が無理矢理、それこそ無理やり、その子の唇を奪う感じでキスをしました。

 それが私のファーストキスだった。

 その子は逃げるように教室に帰っていった。



 想い出としては薄いものです。

 なにしろ「この子にキスをしたい」なんてものはなかったのですから。


 
 それからなんだか気まずくなってしまったのは必然でした。



 その紹介してくれた子からも「あの子はあんたが最近はエッチになって嫌だって言ってる」なんてことまで言われる始末でした。




 それから卒業して、暫くたった後のことです。

 もう中学二年生でした。

 その子の家をちょっとした機会があって遠くから眺めたことがあります。


 家から出てきたのはその子でした。

 猛烈に太った子でした。デブ。


 なんでこんなのとキスしようと思ったのか、まるで私には分かりませんでした。



 もう中学生にでもなると、キスどころかセックスまで意識していましたので、好き嫌いという感情の性質は小学生時代のそれとはまったく違っていたのでした。

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