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矯正


 歯並びが悪いと育ちが悪く見えるという、親の見得みたいなもので歯の矯正に通った。

 歯にワイヤーをかけて締め上げて矯正する方法もあったが、入れ歯のようなマウスピースを入れて就寝中だけにそれをして矯正するという方法をとった。


 子供たちの中にはワイヤーをかけて矯正する方法をとっていた子もいて、ニッと歯を見せると矯正中であることが丸分かりの子もいて、そういう子はやはり目立った。



 「歯の矯正」という言葉をみなが覚えた。

 何か立ち入ってはいけないような気がして避けられた話題だ。
 
 なにしろ誰が見ても奇妙なのだから、それを堂々としているというのには理由があるのだろう、そういう理解をされた。



 その歯の矯正をするという意味が社会的な評価につながっていると理解できた子供は少なかっただろう。

 何か不都合があるのだろうがよく分からないが体面を犠牲にして大変なことだ。

 せいぜいがその程度の理解ではなかったか。


 貴重な子供の発育過程にそういうハンデを負ったというのはいくら将来につながるとしても過酷なものを感じる。

 実は歯の匡正などもっと成長してからやっても遅くはない。

 人格形成がある程度されてからやったほうがいいとは思う。


 金持ちの子供が多い印象があるが、大人しい子に限ってワイヤーでの矯正をしていた記憶がある。




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ジェンカ


 確かそういう名前だった。

 踊りだ。

 社交ダンスのようなものを教えられた。



テレビで話題の油性マジックが消えるシャワーミラブルplus

 みんな、特に男子は馬鹿にしていたが、実はみんな愉しみにしていたものだ。


 ダンス自体は面白いとは思わなかった。

 ただ、他人と触れ合うというのが面白かった。結局はそれは女子との触れ合いだった。

 そしてそれは授業だから渋々やらされるような言い訳が立った。



 交代になるので、気に入った女の子が回ってくると嬉しくてしょうがなかったものだ。



 女子はダンスとして楽しんでいたようだったが、ほとんどの男子は女子と触れ合えることに密かな愉しみを見出していたはずだ。


 好きな子、気になる子、それがダンスという授業の一貫で触れ合うことができた。




 女子というのはアヤトリとか、縄跳びとか、そういうお仕着せを嫌わない。

 教えられた振り付けを覚えることを楽しむ。

 男子はそういうことに関心がない。


 それでも男子がジェンカみたいなのを喜んでいたのは、女子との関係というのが大きかった。

 ほとんどの女子はそれに気が付いた人はいなかったと思う。

 あるいは本当は気が付いていて、知らん顔をしていただけかも知れない。



 女の子は子供の頃は特に男子よりも早熟だ。


 テレビの「赤い」シリーズなんて、男子には皆目面白さが分からなかったが、ほとんどの女子はそれを見ていた。

 男子ときたら怪獣モノ、ヒーローものだったのだから、その子供っぽさはわかるだろう。

 「ラブレターを送る」ということにしても、まず女子が始めたことだ。

 男子にはそういうことはさっぱりだったはずだ。


 


 

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