学校でやらせられた最初の楽器は、確かカスタネットだった気がします。
音楽の授業でやりました。
みんなで拍手をするように音を合わせるようなことをしました。
それは幼稚園の頃にもやった気がします。

考えてみれば、「何かを使って音を出す」ということは、最初は教えられなければなかなかできないことだったかも知れません。
子供はクチ真似をして自動車やジェット機、怪獣の声を真似しますが、それは「楽器」というものとはまるで違います。
二拍子三拍子、こういうことは教えられねばいけないものなのでしょう。
忘れてしまったり、大人になって塗り替えられたことが多い中で、子供の頃に教えられた音楽の基礎というのはいつまでも忘れないものです。
音を道具で出すことを実感し、現実の感覚として覚えることというのは、教育としてはとても意味があったことなのだと、今は思います。
当時は音楽などの授業は軽く考えていたのでしたが。
そして音楽の授業で縦笛、リコーダーをやるようになりました。
学校側が一括して購入し、みんな買わせられた覚えがあります。
この縦笛というのが女子は特に大好きで、たいていの女子がみるみるうちに上手に吹けるようになってゆきました。
これに対し、男子はほとんどの子供たちがうまくできなくて、そのうちチャンバラなんかで遊んでしまったりする。
男の子はすぐに飽きてしまいました。
せいぜい音楽の時間、教えられたパートのところを覚えるぐらいです。
たいていの男子は指遣いが器用にできませんでした。
男子は笛はランドセルの横にカタナのように挿して通学をしていたものです。
女子はというと、リコーダーをとても楽しんでいて、そのせいか親なんかに専用の袋まで作ってもらったりしていました。
そして学校帰りに友達と歩きながら吹いたりして。
笛に関して女子はとても楽しそうでした。
子供の頃は女子の方が男子よりも成長が早く、笛の習得などにあるように、男子は女子においてきぼりにされた気がしたものです。
「早生まれ」「遅生まれ」などという、一種のハンデがあるという話。
それが原因のように言われたのも、そんな女子と男子の成長の差が目立つようになった頃によく聞いた話です。
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