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こっくりさん

日本全国の小学校でこっくりさんが流行したことがあった。

 特に女子などが教室の片隅でやっていたという記憶がある。


 彼女たちはまさに怖いもの見たさで、紙に「あいうえを」などを書き、そして準備をしながらキャアキャアとやっていた。

 それから実際にやったかというと、実はそこまでww。


 真剣にやっていたというのは見たことがない。


 そのうち、感化された女子のひとりが「降霊会をやろう」などと言っていたが、結局はやらなかったようだ。


 そういうスピリチュアルなことに関心を持つ女子と言うのはいたけれども、男子というのはあまり関わらなかった記憶がある。



 当時、こっくりさんの噂というのは全国であちこちで流れていた。

 やれ子供がキツネに憑依されてしまっただの、狂ってしまっただのと出処の分からない根拠のない話が囁かれた。

 それは「口割けオンナ」のちょっと前のことだったから、似たような流言伝播のメカニズム、その素地がすでにあったのだとし言える。



 それで死人が出て学校で禁止になっただのと、まことしやかな話が流布された。

 雑誌などにもそんな話が載ったが、実際にそんなケースがあったのかは真偽は分からない。




 「こっくりさん」というのは、ある種の自己催眠のようなものだったと思う。

 不用意にそんなものに触れる必要もないと、たいてい、特に男子などは横目で眺めるだけだった。


 
 しかしこういう霊的なことを子供が関心を持つのは理屈から考えれば不思議なことだ。

 幼い子供というのはそれほど魂や死後について考えることはないだろうから。



 しかしなぜか、特に女子と言うのはそういうものにこだわったものだ。

 怪談話やホラー、ミステリではなく、霊的なことというのは哲学的なものでもある。


 暫くして訪れるはずの「初潮」というオンナの不思議、その目覚めを予期して、そんな運命的なことに感じ入ったのだろうか。




 昭和の時代、その中期というのは、子供たちがそんな死や霊的なものに傾倒した時代でもあった。


 不思議な事件や現象、UFOすら大きな話題になった。

 特定の学校でそんなUFO騒ぎがあり、学校が話題にするのを禁止したというのを聞いた記憶がある。

 
 子供たちが自由になりそれを日和見的な教師たちが押さえつけようとした。


 イジメなどの現在の事件というのはもはや教師たちの日和見主義の告発でしかない。

 長い間かかって、子供たちは正義を得たのかも知れない。




 昭和の時代、昔のことだ。

 終戦直後のように子供たちが野原を駆け回っていたわけではないだろうが、今のようにテレビゲームや娯楽に事欠かなかったというわけでもない。

 
 子供たちは不思議なことが大好きだ。


 もし僅かでも彼らの興味が科学的なことに傾けば、彼らみんながエジソンになることさえ可能だったに違いがない。



 スティーブジョブスやウォズニアック、そしてビルゲイツらがそんな興味から成功したというのは別に不思議なことでもなんでもないと思う。


 スピリチュアルなことは我々の理解を超えたものだ。

 それを理解しようとする興味はやがて自らの限界を越える。

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